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館盛 勝一
Journal of Radioanalytical Chemistry, 50(1-2), p.133 - 142, 1979/00
ジ2エチルヘキシルリン酸(DEHPA)によるAm(III)の抽出に対する放射線の効果を、種々の条件下で抽出剤を線照射することにより調べた。DEHPAをそのまま照射すると、モノ2エチルヘキシルリン酸が生成することにより、Amの抽出は上昇した。DEHPAをn-パラフィン(NPH)希釈剤に溶解して照射した場合には、前者と類似の効果が観測された。ところが、0.5MDEHPA-NPHを硝酸溶液と撹拌混合しながら線照射したところ、照射線量が200Wh・lを越えた場合にAmおよびNdの分配比が減少する事がわかった。この結果を説明するために種々の系における放射線分解生成物を分析定量し、有機相-水相混合系においては、MEHPAが生成後、水相に移行し、そこで加水分解と放射線分解により容易にHPOに変化する事を見出した。生成したHPOは、Am(III),Nd(III)と錯体を形成し、それらの抽出を妨害することもわかった。
館盛 勝一; 中村 治人; 佐藤 彰
Journal of Radioanalytical Chemistry, 50(1-2), p.143 - 151, 1979/00
いくつかのジアルキルリン酸とモノアルキルリン酸について、そのアメリシウム抽出における放射線の効果を調べた。すなわち、これらの抽出剤を、それぞれ、そのまま、および希釈剤に溶解、あるいは硝酸と混合しながらCo線で照射し、照射後、放射線分解によるリン酸化合物の収率と、抽出分配比(Df)を測定した。その結果、ジヘキソキシエチルリン酸(DHEPA)が最も放射線分解を起し易く、ジイソデシルリン酸(DIDPA)は、そのままで照射した場合にはDfが上昇するが、希釈剤に溶解あるいは硝酸混合下で照射するとAm(III)のDfは減少した。モノ2エチルヘキシルリン酸は、硝酸混合下でDHEPAの次に不安定である事がわかった。また、これらの抽出剤は硝酸混合下での照射ではいずれも主としてHPOにまで分解し、その結果、Amの抽出率も低下することがわかった。